【イベント報告】上庄里芋の収穫体験&日本酒で芋煮会、完結しました!!

昨年始まった、大野の幸と花垣のマリアージュを味わっていただくイベント。
昨年のジビエ&花垣のコラボイベント「~ジビ×PON!~」に引き続き、今年は上庄里芋と花垣のコラボで2つのイベントを開催しています。

第1弾のイベント「日本一美味しい上庄里芋の収穫体験&日本酒で芋煮会!!」の3回目が先日11/3(日)に開催され、これにて第1弾が終了いたしました。全3回開催予定でしたが、1回目は台風の影響で中止となったため、今イベントは2回目・3回目のみの開催となりました。今日は、この2回分のイベントについて、まとめて報告したいと思います♪

10/20(日)「日本一美味しい上庄里芋の収穫体験&日本酒で芋煮会!!」第2回
参加者:大人12名(県内8名、県外4名)

降り続くどしゃぶりの雨に、台風で中止になった1回目のことが頭をよぎり、「どうか今回は開催させてください!」と祈った前日。
当日、曇り空ながら、なんとか雨は降らずにスタートしました。

 

11/3(日)「日本一美味しい上庄里芋の収穫体験&日本酒で芋煮会!!」第3回
参加者:大人11名、子ども1名(県内3名、県外9名)

少し汗ばむほどの天候に恵まれた、この回のお客さまはほぼ県外からの方々!
芋掘り&芋煮会のために、皆さんはるばる大野に来てくださったのだそう。


いずれの回も、集合場所はJR越前大野駅。ここから車で約10分揺られ、大野盆地の南部に位置する自然豊かな上庄地区に到着しました。
日本百名山のひとつ「荒島岳」を背に、見渡す限り田んぼや畑が続いているこの地区は、全国的に有名な「上庄里芋」の産地です。

※上庄地区特有の土壌で栽培された「上庄里芋」は、身が締まって煮崩れしないのが特徴で、味・歯ごたえ・粘りどれも別格なことから、テレビ番組などでは「日本一おいしい里芋」と紹介されています。

 

四方八方を山に囲まれているので、どこから撮っても山が見えます。
奥に見える畑が収穫時期を迎えた里芋畑。手前右手に育てられているのは蕎麦です。
ちなみに、モデルになってくれた第2回の参加者さんは、大阪から大野の「結の故郷(くに)」Tシャツを着て参戦くださった、非常に大野愛の強い方(笑)

 

長靴に履き替え、手袋をはめて、いざ里芋畑へ。
まず、今イベント担当者の南部よりご挨拶。

 

引き続き、上庄里芋農家の田中誠一さんによるHow to 芋掘りのレクチャー。

2回目はまず、鎌で茎を刈った後、機械で里芋を掘り起こすデモンストレーション。
「こんな簡単に芋掘れるんや~!」
いやいや、参加者の皆さんには昔ながらの道具・鎌と鍬(くわ)を使って、自らの手で里芋を掘り起こしてもらいますよ~(*´罒`*)

※ちなみに、↑の写真にある、口を縛った青い肥料袋は何かわかりますかー?
(正解は「イス」。畑でしゃがんで行う作業が多いので、どこでも座れるようにと、中に籾殻を詰めて作っておくそうです)

3回目の参加者さんには、最初から手作業をレクチャー。
(回を重ねながらいろいろ試行錯誤しています…^^;)

里芋の葉の茎は柔らかくて、鎌で簡単に切れることに皆さんビックリ。
それに、すごく水分を含んでいるので、切り口から水が滴ってさらにビックリ!

 

茎を切ったらマルチ(黒色のフィルム。これを使うことで、いろんなものから里芋を守ることができます)を外し、鍬で里芋を掘り起こします。

 

株には、大小さまざまな大きさの里芋がくっついていて、中心にあるのが親芋(頭芋)、その周りにできたのが子芋、さらに子芋の先にあるのが孫芋と呼ばれています。

 

↑このトライアングルみたいな鉄製の道具に株を打ち付けていきます。
手だけでは芋をばらばらにするのは大変ですが、この道具(名前は地元でも不明…笑)に打ち付けるとおもしろいほど楽に芋がバラけます♪

この後芋の土を落とし、ある程度のひげ根を取って、カゴに入れていきます。これがしゃがみながらの作業になるので、結構しんどい~><

 

↑ほら、前出の肥料袋イスがここでめっちゃ役に立つんです~!

 

この時期の里芋農家の小屋の中は、収穫した里芋で山積みになっています。
掘ったばかりの里芋は湿っているので、まず乾燥させて、扱いやすい状態にします。

 

↑電気で動き、里芋を入れると毛をむしり取ってくれるこの機械のことを、田中家では「毛むしり機」と呼んでいます。
この工程にかけて、ようやく出荷できる状態になります。
その後、サイズごとに分けて、箱詰めしていきます。

これらは「土芋」と呼ばれ、全国に出荷されていきます。
皮付きで保存性が高いのが特徴で、使用する前に皮をむいて使います。

 

この辺りでは、外側の薄皮だけをこそげ落とした里芋(小芋)もよく見られます。
これは通称「洗い子」と呼ばれていて、土を落とした里芋を専用の機械で洗うと出来上がります。

↑この赤と緑の機械が通称「芋洗い機」。
このあたりの里芋農家には、一家に一台必ずといっていいほどあって、収穫の時期になると、朝早くからガタガタ音を立てています。

 

電源を入れると、中にブラシの付いたローラーが回転して、上から水が流れます。
この中に土芋を入れると、ブラシと芋の摩擦により、土汚れや芋の根・毛などを洗い落とします。(ちなみに、里芋だけじゃなく、じゃがいもやにんじんなども洗えるそう)
30分ほど洗うと里芋はキレイになりますが、よく見ると薄皮だけが残っています。この薄皮を付けたまま煮っ転がしにすると煮くずれせず、味も逃げにくくなると言われています。
地元では、この洗い子を使った煮っ転がしが上庄里芋の一番美味しい食べ方だといわれています。

↑洗い上がりの里芋をタオルに広げ、水分をふき取り、お日様に当てます。ここでしっかり天日に当てることで、変色防止になるのだそう。

この状態ではまだ外皮の一部などが残っているので、ここからは手で修理(黒い部分を取り除く)します。
土の中から掘り出し、売り物の状態になるまで、本当に手作業が多く、手間がかかってるんだなぁと実感しました。

 

里芋堀りで心地よい汗をかき、そろそろおなかも減ってきた昼前、一行は田中家を出発し、芋煮会の会場へ。
そこは、六間通りという大通りに面した当社駐車場の一角。
秋晴れの下に突如現れた「野外レストラン」です♪
第2回、第3回ともこの近辺でいろんなイベントを行っていたため、人が行きかう中での芋煮会となりました。(ふらふら~と立ち寄られる方も!)

花垣のお酒とおつまみ(煮っ転がし、里芋チップス、花垣のなら漬け)がすでにセッティングされているテーブルに着席したら、今が旬の酒「純米ひやおろし」で乾杯~♪

この日の花垣ラインナップは、特撰大吟醸、美郷錦 純米大吟醸、山廃純米、純米ひやおろし、純米、仕込み水となりました。

 

別の場所にセッティングした宮城風味噌味、山形風醤油味の芋煮は、セルフサービスでお代わり自由!

 

芋煮鍋の隣には、コンロでお燗をつけた2種類のお酒(純米、山廃純米)をご用意。
山廃純米は、先日行われた「全国燗酒コンテスト2019」にて最高賞の「最高金賞」を受賞したお酒。
常温もご用意しましたが、やはりお燗が大人気でした~!

お酒も芋煮も皆さんとの会話も進んで、とっても楽しそう~☆
やはり、お酒って人と人とつなぐものですよね^^

 

 

今回、このような形式のイベント開催は初めてだったため、いろんな不手際もあったにも関わらず、参加者の皆さんが終始明るく楽しんでくださったことが私たちの励みになりました。
この場を借りて、参加者の皆さんに心から御礼申し上げます。

これからも花垣をお飲みいただいたときには、今回のイベントのことを思い出していただけたらうれしいです。

また来年も同様の企画を検討していますので、その時にまたお会いしましょう!

今回ご参加になれなかった皆さんも、来年はぜひご検討くださいね!!

 

P.S.
今イベント参加者のお一人だった中村和幸さんが、当日の様子をyoutubeにアップしてくださっていますので、ぜひご覧くださ~い!

https://youtu.be/mUkNCfuKoTY

 

<文責・田中>

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