「蔵つばめ、再び。」〜南部酒造場に訪れた小さな命の物語が始まります〜

かつて、毎年のように「花垣」南部酒造場の軒先にやってきていたツバメたち。

しかし、建物の改修や文化財登録の影響もあり、しばらくその姿は見られなくなっていました。

そんなある日。2025年の春。

隣接する「酒蔵ギャラリー」の黒塗りの軒先に、泥と藁でできた巣が――。
なんと、ツバメたちが再び「花垣」に帰ってきたのです!

このツバメたちは、遠く東南アジアから数千キロを飛び、ひとりで日本に戻ってくるといいます。
そして、帰巣本能に導かれたのか、私たちの酒蔵を新たな「ふるさと」として選んでくれたのでしょう。

私たちはこのツバメたちを「蔵つばめ」と呼び、あたたかく見守ることにしました。

親ツバメには「はながき こうじ」くんと「はながき しゅぼ」さん。
ひなには「もろみ」「かもす」「あわ」「しずく」「かおり」というような、発酵にちなんだ名前を付けようと考えています。

現在、親鳥が卵をあたためており、無事に巣立つ日まで、ここで物語が続いていきます。

秋には南の国へ旅立ち、また来春、元気に戻ってくることを願って――。

私たちは、この「蔵つばめストーリー」をSNSを通じて発信したいと思っています。
花垣を訪れた皆さまにも、どうかやさしく見守っていただければ幸いです。

※現在、巣の下には「注意喚起」のサインとフン受け箱を設置しています。
見かけた方は驚かさず、そっと応援してくださいね。

親ツバメちゃんがひょっこり顔を出しました!
向かい側の電柱からカラスが2羽、こちらの様子をうかがっているのが気がかりです。

<文責・田中>

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