【蔵】今年度の酒造りが始まります。

10月に入り、天候も気温も不安定な日が続いていましたが、その日は見事な秋晴れとなりました。
10月14日(火)大安の良き日に、令和2年醸造年度の酒造りが始まりました。

 

朝、まずは今期の蔵人たちの記念撮影。

んんん?
女の子がいる??

気になる彼女のことは、またおいおいご紹介できればと思っています。

 

まずは恒例の醸造祈願へ向かいます。
お酒の神様・松尾神社が祀られている近くの清瀧神社へ。

秋晴れの日差しに照らされ、蔵人の笑顔がまぶしいっ!
しかしこのすぐ後に前代未聞の事件が…

 

「あれ、たっくん(常務)は?」
「あれ、いないなぁ… もしかして、置いてきた?(汗)」

 

「もー、声ぐらい掛けてよ! ひどすぎるわ!!」
と言いながら、自転車で颯爽と現れた常務。
内心めっちゃ怒ってますよね? すみませんっ!!

 

さて、気を取り直して境内へ。

毎年蔵人たちが上るこの階段は、まるで酒造りの入り口に続いているようだなぁ。
この階段を登る蔵人たちを見上げながら、私はいつも思わずカメラを構えてしまいます。

 

神殿では酒造りの無事を願い、祝詞を奏上していただきました。

ここで目にする花垣ユニフォーム姿はいつ見ても壮観。
背筋がピンとしてる人、してない人がすぐにわかっちゃう(笑)

 

とても厳かで、身が引き締まる時間です。

毎年同じような流れなのですが、毎回少しずつ違うところもあります。
今年の奏上はとてもよかった!と蔵人たちは満面の笑みで話していました。

 

花垣は次のようなタグライン(ブランドメッセージ)を掲げています。

「いのち みのり いのり」

 

大野の自然に育まれ、生まれた「いのち」。
その恵みを与えられて育った作物の「みのり」。
その神秘に「いのり」を込めて酒を醸す。

 

神様とお酒は、古くから深い関係にあります。
五穀豊穣を祈り、米でできたお酒をお供えし、そのお酒を酌み交わすことで、神の力を身体に取り込むと言われています。
私たちは毎年、酒造りが始まるその日の朝、酒造り期間の無事と良酒醸造を願い、お酒の神様にお参りをします。
それからもお酒を神様にお供えし、神棚に手を合わせて祈り、そしてお酒を醸していきます。

 

醸造祈願から戻ったその足で、御神酒で蔵の入り口をお清めをしたら、いよいよ蔵仕事の始まりです。

カメラを向けるといつでもいい表情を作ってくださる杜氏さん。
酒造りの期間中もまた写真撮らせてね。

 

 

今年はコロナ禍が続く中で、経験したことのない半年間の酒造りが始まります。
お酒のその先に広がっているたくさんの笑顔を想像しながら、私たちは粛々と酒造りを行っていきたいと思っています。

本年も応援いただけましたら幸いです。

<写真・文 田中>

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