【年に一度の限定品】「究極の花垣」発売が始まりました。

 

「究極の花垣」は、酒造りにとって最も条件の良い大寒に仕込み、蔵の総力をあげて醸した鑑評会出品用の大吟醸です。春先に搾った新酒を低温で半年間熟成させ、香味のバランスと円熟味が最高の状態に整った晩秋に蔵出しを迎えました。希少品ゆえに、生産総数と通し番号を冠し、当蔵の「品質の証」としております。

 

思い返せば、新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行し始めたのは、令和二年二月でした。酒造りで最も気を使うこの時期に、蔵人たちは感染症対策という新たな課題をも必死に乗り越え、無事醸造を終えることが出来ました。そして、今期もコロナ禍での酒造りに取り組んでおります。発酵という自然の力を育てていくために、蔵人たちは体調に万全を期し、美酒醸造に努めてまいります。

 

当蔵では先日、驚きの大発見がありました。酒蔵にある座敷の床下から、封印された井戸が見つかったのです。代々の申し伝えや記録もありませんが、おそらく明治の大火で全焼した後、現在の蔵を建てる前の江戸時代に作られたものではないかと推察されます。この井戸が組まれているのは、笏谷石(しゃくだにいし)という水に濡らすと薄青色に変化する石で、現在は採掘が禁止されているとても貴重なものです。井戸の底には、日本百名水に指定されている御清水(おしょうず)と同じ、飲用に適した清冽な地下水が湧き出ています。大野市の地下水文化や酒蔵の貴重な遺産として、当蔵ではこの井戸を大切に保存し、輝かせていきたいと思っております。

 

本年の「究極の花垣」は、コロナ禍の苦難の中で生まれたお酒です。このお酒には酒蔵や杜氏たちの「魂」が宿っています。全世界の人々がコロナ禍の難局を乗り越えようとしている今、このお酒が人々の不安や疲れを癒し、「安らぎのひとしずく」となることができましたら幸いです。

 

当社の商品はおかげさまで、本年も国内外で高い評価をいただくことができました。

花垣は、「日本酒で人を幸せにする」「酒蔵の伝統と文化を継承し、最高のおいしさを追求する」を理念に全力を尽くしてまいります。今後ともご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和三年 向寒

花垣 株式会社南部酒造場
蔵元 南部隆保


 

風土の恵みを余すところなく享受し、伝統の技の限りを尽くして醸し上げた「究極の花垣」。
蔵人たちが最も手間暇を掛け、緊張の中で醸し出したこの酒は、一生に一度は口にしていただきたい至高の一本です。

このお酒は、一年に一度の限定販売となっており、年中お客様からご予約をいただいております。
例年、手に入らなかったというお客さまがいらっしゃるので、どうかお早めにご予約のほどお願い申し上げます。

 

鑑評会用仕込み大吟醸「究極の花垣」
https://www.hanagaki.co.jp/wp/store/storedetail?pid=171

 

※インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2021にて、「究極の花垣」は銀賞(シルバー)を受賞いたしました。

 

<文責・田中>

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